つらい気持ちのときは、どうしたらいい?①
いろんな環境の変化で、つらい思いをされている方も多いと思います。
今日は、ネガティブ感情の扱い方について、考えてみましょう。
ネガティブ感情には、
① 日々の出来事で感じるちょっとしたネガティブ感情 ② 心の奥にずっと持っているネガティブ感情 の2種類があるように思います。 それぞれのネガティブ感情について、
わけて対処を考えてみましょう。 (ネガティブ感情が悪い、というわけではありません。
ネガティブ感情は、自分を一段とあげてくれるきっかけになったりします。 それについての説明は、また別の機会にゆずるとして、
今回は、自分が「このいやな気持ちをなんとかしたい」と思ったときについて考えてみましょう) まず今回は、1番目の、日々のちょっとした出来事で感じるネガティブ感情についてです。
日々のちょっとしたことで、ネガティブ感情を感じることなど、よくあります。
でも、その「ちょっとしたネガティブ感情」もほっておくと、ホコリがなかなか取れない汚れのようになるように、めんどうなことになるので、日々のお手入れが必要です。
ほこりに気づいたらふくみたいに、心もこまめにお手入れができるといいなと思っています。 私の例で説明してみましょう。
ある日、少しモヤモヤを感じる出来事がありました。 別に誰が悪いというわけではないので、
「モヤっと感じる私、心が狭いな~~」みたいにちょっと思っていました。 これは、一番よくないパターンですね。 「モヤっとしているのに、そのモヤっとしている自分を、自分自身が責める」みたいなのは、一番、心の負担になります。 そこで、お友達と散歩に行ったときに、
「ねぇ、お互いにちょっと『お悩み相談会』みたいなのしない?」と提案をしました。
散歩しながらだと、そんなに深刻な感じにもなりません。
そして、その私の気がかりは、けっこう些細なことだったので、散歩しながら話すのに、ちょうどいいなと思ったのです。
私が自分がその時に気になっていることを話すと、友達は、
「しかたがないよ~~。それはそう思っちゃうよね~」と言ってくれました。
「そう?よかった」と私。
「別に私が心がちっちゃいわけじゃなかったんだ~~」
もちろん、こういう仕事をしていますから、
どんな感情も、思考が否定する必要はないと、ちゃんと理屈ではわかっています。
それでも、頭に心がついてこないときもあります。
「つらい」
「いやだ」
「うらやましい」
「さみしい」
「不安だ」
「腹が立つ」
「イライラする」
そんなたくさんの心の声。
そんな感情が時にわきあがってくるのが人間です。
「そんなこと思っちゃだめ!」とそれを否定することは、かえってネガティブ感情を強くしてしまいます。
(ポジティブ心理学の旗手タル・ベン・シャハーも、
『ハーバードの人生を変える授業』の中で、
「自分自身が人間であることを許可してください」
と述べています)
もし、一緒にお散歩した友達が、こう言ったらどうだったでしょう?
「え~~、そんなこと、思ったの~~?!ヘンだよ~~。おかしいよ~~」
そうしたら、私は怒って、こう答えたでしょう。
「なんで?しかたがないじゃん、そう思っちゃったんだから!」
または、もし、私がもっと自己否定の気持ちが強かったのなら、
「そうなのかな?私ってやっぱり心が狭いのかな・・・・・・」と思っていたかもしれません。
悲しいですね。
大切なのは、まずどんな感情もありのままに認めること。
いろんな気持ちを持つのが、人間です。
そして、もしできるなら、信頼できる友達や家族に、自分のつらい気持ちについて話せるといいですね。
それができないときは、気持ちをノートに書きなぐる、というのもおすすめです。
私も、本当につらかった時期は、白い紙に、何枚も何枚も気持ちを書きなぐったことがあります。
ただ気をつけてほしいのは、気持ちをありのままに感じるといっても、誰かに気持ちをぶつけるような行動をするというのとは違います。
そこは、誤解のないようにしてくださいね。
(そのあたり、また、タイミングを見て書きますね)
そして、記事を起こしている今、
そのときに何を気かがりしていたかを、
すっかり忘れています。
気持ちの応急処置がちゃんとできたので、 そのモヤっとした気持ちは、
ちゃんと消えてしまったようです。
■自分のベストフレンドになる
大事なことは、とにかく、気持ちを否定しないようにしてください。
そして、自分に優しくしてあげてください。
「そうか、つらいよね。悲しいよね」と言ってあげてください。
そして、あたたかいお茶でもゆったりと飲んでください。
自分自身のベストフレンドになることから始めてみてください。 (②番目のネガティブ感情については、次の記事で書きますね)